靴磨き選手権大会2020

2月15日、16日の二日間
東京・銀座三越にて
靴磨き選手権大会が行われました。
結果はファイナリストに選出され
第三位という結果で終えました。

この大会は今回で三回目となり
全国の靴磨き屋さんや靴磨きを生業とする方々が
その技術を競う、年に一回の一大イベントでした。

2018年の第一回大会では
独立間もなかったこともあり出場しませんでしたが
第二回大会では…実は出場してました。
結果は予選敗退と散々で。
その当時は笑って誤魔化してましたが
正直めちゃくちゃ悔しかったんです。
納得するも何も自分の戦略不足なことは明らかだったのですが
少し心が折れた部分はあったんですよね。

ただ、周りの方々の応援や𠮟咤激励のお言葉、お客様からいただいたお言葉
皆様からお話しいただけた時点で、このまま出ないという選択肢は無くなりました。
形にはなかなかできない感謝の気持ちを大会の結果という部分で表すために
その日から今大会への練習は始まっておりました。

結果は第三位となりました。
悔しい思いもありますが、まだまだ自分は上手くなれるんだという
伸び代も再確認することができ
今の厳しい時代を生きるモチベーションにも繋がっております。
個別にご連絡を頂けたり、各SNSでコメントを頂けたり
皆様のお言葉ひとつひとつが本当に励みになっております。
この場を借りて改めて感謝申し上げます。
また、今大会の運営に携わってくださった方々
本業があるにも関わらず、その貴重なお時間を割いて
多くの靴を審査いただけました審査員の皆様
そして長丁場である中、観覧に来てくださった皆様
ブログやSNSにも上げてくださった皆様
本当にありがとうございます。
こっそり全て見させていただいております。
嬉しいです。。

決勝に出てた方々
Brift Hの新井田さん、Freestyleのなかじまさん
THE WAY THINGS GOの細見さん
皆さんホントに上手かったなぁ..
同じ舞台に立てて光栄でした。
予選、本戦に立っていた方々も本当にリスペクトです。
ありがとうございます！！

そしてここからは個人的なお話。
あの決勝戦の裏側で、僕はまた一つ夢を叶えていたんですね。
京都で靴磨きを生業にしようとした時
ある方と繋がっていました。
彼も僕と同じタイミングで靴磨きを生業にしようと決めていて
SNSで知り合ったのですが
マインドや志に共感して、個人的にも色々とお世話になってました。

お店も構えず常駐場所もなく、まだまだ駆け出しだった頃
インスタのフォロワー数も100人とかそのへんの時期です。
−いつかふたりで大きい舞台に立てたらいいね。
そんなことを話してました。
大変な時期やしんどい時期も多かったのですが
地道にコツコツやっていくことが
何よりの糧になり、いつかきっと努力は実を結ぶ。
公私共に色々と話もしていたり。
そうやってお互いを鼓舞して切磋琢磨していたことを覚えてます。

いつしか僕は京都に拠点を構えて
彼は個人屋号から、全国随一の名門の靴磨き屋さんに所属することになって
駆け上がっていくなぁー！！と思いながらも
自分もなんとか地盤築いて上がっていかないと！と
彼の活躍っぷりが何よりの自分を奮い立てせる糧になってました。
自分のお店がオープンした時にも
自分のことのように喜んでくれました。
泣きそうになるわーと言われてましたが、それはこっちのセリフです。笑
本当に嬉しかった。

立ち位置は変わってしまったけれども
あの時に語った夢や目標は
ずっと忘れていませんでした。

そして、2月16日..夢が叶いました。
大きな舞台がまさかのこの一大イベントとは思いもしなかったのですが
奇しくも名誉ある大会で
同じ場所で、今まで培ってきた技術を競うとは。
これ以上の舞台は無いんじゃないかと。
結果、彼が見事優勝を勝ち取りました。完敗です。
そう、お気づきとは思いますが
その彼が、THE WAY THINGS GO所属の細見大輔です。

お互い決勝が決まった時に声を上げて喜びました。
昔話してた夢への階段を少しずつ上がっていく音が聞こえたんです。
それが本当に嬉しくって。
もちろん競うことになるので、本気でぶつかりました。
その上で彼が優勝となった時は
悔しい気持ちと共に、盟友を祝う気持ちが一緒に込み上げ
何かこう..清々しい気持ちになったことを覚えてます。
やっぱり上手いんですよ。細見大輔。

あの時写真に写っている僕の顔はめちゃくちゃ笑顔で。
それは決してヘラヘラしてたわけじゃなくって
見ていてくださった方々への感謝の気持ちと
盟友への祝福。
言葉ではいくら後で伝えられても
写真に残るその表情が笑ってなかったら説得力ないなと思って
お店でやる本意気の笑顔で撮ってもらってました。笑

ニコ生やインスタライブをご覧になっていた方々から
二人で同じ舞台に立っていることが感慨深いと言ってくださり
大会後に、当時から二人を見てくださっている方もいてくださるんだなぁ..
ありがたいことですね..と二人で話してました。

長々と書かせていただきましたが
同じ生業を共にする者として
そして苦楽を共にした盟友として
彼の今回の優勝を
心より祝福いたします。
おめでとう！！大輔！！！

この大会で得た経験、悔しかったことも嬉しかったことも楽しかったことも
その後の人生において大きな糧になるんだろうなと思います。
僕はこれからも、応援してくださっている皆様
ご愛顧くださっている皆様への感謝を胸に
一足一足心を込めて
今日も京都で、靴磨いてます。

普段は京都にて靴磨きを行なっております。
京都にいらした際は、ぜひ、遊びにいらしてください。
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