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町家の靴磨き屋の4年目。

2022/09/15

4年目の夕方に

9月14日で、おかげさまで当店は3周年を迎えることができました。
周年当日はバタバタしてしまっていたので
今文章を打ち込んでいるのは
4年目に入った15日。
変わりない日々がスタートしたかのようですが
Instagramにも書いておりましたが
僕にとっては毎日が刺激的。
たまたま本日のお客様とスパイスのお話をしたのもありますが..笑
4年目も刺激的な1年になりそうな予感がします。

毎年このタイミングで一度振り返るようにしています。
年末年始もそうなのですが
僕にとっては周年のこのタイミングの方が
じっくりと考えている気がする。


以前ご依頼いただいた子供靴。かわいい。

10月の悪夢とコロナ禍

2019年9月に京都初のファッションを絡めた
本格的なご予約制の靴磨き店をオープンし
現在はトータルスタイリングショップとして営業しているのですが
オープンした初月は今まで応援してくださったお客様や
友人や同業者、関係者の方々等
たくさんの方にご来店いただけていて
それなりに忙しくさせていただいておりました。
不安になりながらも、これならやっていけそう..そんな気持ちも
うっすらと芽生えていきます。
そして10月。それは突然やってきました。
ピタ…と来店が止まり、ほぼ一日暇でケータイを触っては戻し
触っては戻しの繰り返し。
甘かったです。本当に。
実店舗があれば自然と新しいお客様にも出会うことができて
それなりにメディア露出もあったりなんかして..
郵送依頼も前よりもっと増えるだろうな、なんて
甘い。本当に甘い考えでした。
そうなんですよ。対して名も無い人間がお店を出したとて
そもそも気付かれないんですから。
毎日毎日冷や汗かきながら試行錯誤してました。

今でこそ靴磨き店も増えてはおりますが
その時はこんなに多くなかったです。
もちろんこんな話同業の方にするわけにもいかないし
それに、そもそも同じ生業をしている方に
相談するのはお門違いですし
とにかく自分にできる、目の前のことに全力で取り組んでいました。
冬になるとそれなりに革靴のメンテナンスの需要も増え
なんとかその年を越すことができました。
首の皮一枚。

そして2020年の2月の靴磨き選手権。
2019年よりもハードルが高くなっていると言われていた中で
第3位になることができました。
名誉あることだとは思います。
友人が優勝を取れたことも、良くしていただいてる方と決勝に並べたことも
本当に嬉しかった。
ここで細かくは語りませんが(大会についてはこちらをご覧くださいませ)
その後に界隈でモヤモヤしたことがあり
今も喉元に引っかかっているのは、ここだけのお話。
選手権ってなんだったんだろうと
なんだかうやむやになっていく中で
ニュースで慌ただしくなり、世間も騒がしくなり
そしてそのままコロナ禍に入ります。

 

暇との戦いではなく、あくまで自分との戦い

緊急事態宣言の後に周りのお店が閉まっていく中
そんな頃僕は毎日お店に来ていました。
その場磨きは停止して、お預かりのみの営業です。
靴磨き業は生活関連サービスに分類されるため
営業自粛は特に求められていなかったんですよね。
つまりは、補償が特にない。
明日食べていくために、営業しておりました。
人生を賭けた靴磨き選手権で結果を残せたのに
その後の何やかんやでふんわりとなって
その追い討ちにコロナ禍。
流石に人生の難易度高すぎるだろと笑っちゃいました。
ご来店もほぼない状況だったのですが
10月の悪夢がよぎります。
でも僕にとっては、ネガティブなことではなくって
ポジティブに捉えられたんですよね。
既に暇との戦いは2019年の10月に終えている。
むしろ今は時間がある時に何をすべきか今一度考えて行動に移す
自分との戦いだ。と考えるようになっていました。

2020年から新しい試みやサービスを
たくさん行うようになりました。
こんなイベントだったら楽しんでもらえるのかな..とか
こんな製品なら喜んでもらえるかも..とか
イベントの具現化や製品化も行えており
コロナ禍のあの時間の中で考えていたことは
決して無駄ではなく、むしろ必要なことだったんだと
今でもそう思っています。

 

 

..いやこれ、読み物としてもめちゃくちゃ長いですね。笑
ひとまず区切ります。
お時間許す際にサラッと読んでみてください。
今日中に更新します。多分。

追記: 日付が変わりましたが、更新できました。
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